東北の人口は減少し、それに伴い、様々な社会課題が顕在化し始めています。
このような中にこそ、IT 企業である TOiNX には、数多くのビジネスチャンスが考えられます。
まず、スマートな社会の進展です。
たとえば、スマートシティ化や働き方改革など、IT がその威力を発揮します。
※出典:国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口(2018 年 3 月推計)』
次に、ウイズコロナ時代の到来です。
“非接触・非対面”が前提となり、DX が一気に進展する契機となっています。
※出典:株式会社 MM 総研
『ポストコロナのIT投資 41% が拡大意向』(2020年6月1日)より加工
※出典:経済産業省『DX レポート』
(2018 年 9 月 7 日)より加工
TOiNX を取り巻くミクロ環境は、東北電力グループと IT 業界、この 2 側面から考えなければなりません。
まず東北電力グループですが、電力供給事業の構造改革、およびスマート社会実現事業の成長に向けて、TOiNX にはレガシーシステムの刷新や、新たなサービスの提案・実現という大きな役割が期待されています。
特に、送配電システムは、移行から 20 年以上経過したシステムが多く残っている。
一方、IT 業界に目を向けると、“依頼を受けてシステムを構築する”という従来型 SIer のビジネスモデルは崩壊し始めています。
TOiNX は、ビジネスのあり方を根本的に見直す必要に迫られています。
出典1:情報サービス産業協会(JISA)『新たなビジネスモデルの創造に向けた改革への取組~サービスビジネスへの挑戦事例~』
出典2:株式会社CAC Holdings 2020年1月17日『未来を明るくするために~新年念頭にあたり~』
“Innovation or Die” という言葉に表される通り、企業の発展・成長にはイノベーションが不可欠、と考えられるようになりました。
そのような流れの中で、IT 調査会社ガートナーが提唱した「バイモーダル IT」という考え方に注目が集まり、実際に様々な企業の経営戦略に織り込まれています。
「バイモーダル IT」とは、既存のものを深化させる活動、未知なるものを探索する活動、という異なる 2 つの「モード」をひとつの会社の中にもち、両輪として活かしていく IT 戦略です。
TOiNX としても、二刀流(バイモーダル)で戦う組織をつくるため、それぞれに応じたルールや行動指針を整備し、かつ個人や組織の評価方法も変えていく必要があります。
イノベーションの実現に向けては
ひとつの会社が 2 つの異なるモードを、
同時にもつ必要がある
Mode-1 |
Mode-2 |
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Predictability 予見可能であり 熟知しているものに 対応する活動 |
Uncertainty 不確実性に対して 仮説をもって 対応する活動 |
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Exploitation 既存のものを 深化させる活動 |
Exploration 未知なるものを 探索する活動 |
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Renovation 既にあるものを もっとよくする活動 |
Innovation 何もないところから 創り出す活動 |