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[2023年11月20日]

脱炭素行動促進アプリの社会実装に向け壱岐市内全中学校での実証を開始

 株式会社トインクス(代表取締役社長:八代 浩久、以下「トインクス」)と株式会社住環境計画研究所(代表取締役会長:中上 英俊、以下「住環境計画研究所」)は、長崎県壱岐市の全中学校を対象に、脱炭素行動促進アプリの社会実装に向けた実証事業を11月20日より開始します。

 トインクスと住環境計画研究所は2022年度、環境省が実施する「ナッジ(※1)× デジタルによる脱炭素型ライフスタイル転換促進事業」に参画し、「コミュニティナッジを通した脱炭素型行動促進」の実証として、小学校高学年から中学生までの利用者層をターゲットにゲーミフィケーション等の行動科学の知見を取り入れたウェブアプリ「そらたん島を救おう!」を開発しました。同年、長崎県壱岐市内の中学校2校において学校のタブレットを活用して本アプリを試験導入し、生徒の脱炭素行動10項目の実施率において実証前後で平均55%から69%まで向上したことを確認いたしました。

参考:前年度実証結果のお知らせ
https://www.toinx.co.jp/2023/07/03/news20230703a/

 今年度は、前回実証時に得られた統計データやアンケート結果等を取り入れることにより機能性を向上し、対象地域を壱岐市全域に拡大して実証を実施するものです。本アプリによる脱炭素行動促進効果の検証に加え、学校のタブレットを活用した教材としての有用性を確認し、社会実装に向けた検討のさらなる推進を目的としております。

 本アプリはタブレットへのインストールが不要であり、各生徒が直感的に操作できる画面となっているため、導入にかかる学校現場の負担が少なく、ゲーム感覚で楽しみながら脱炭素行動を学ぶことができます。さらに学級や学年全体で合計ポイントを競い合いながら行動変容に取り組むことで、脱炭素型ライフスタイルへ無理のない転換を促し、SDGsにつながる取り組みの定着を図ります。

 トインクスと住環境計画研究所は、本実証を通して自治体や地域の皆様とともに、脱炭素社会実現に向けたライフスタイルへの転換促進に貢献して参ります。

図1.アプリ画面のイメージ

(プレスリリース)脱炭素行動促進アプリの社会実装に向け壱岐市内全中学校での実証を開始

※1 ナッジ:(英語nudge)「ひじで軽く突く、そっと後押しする」という意味で、人々が自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法を示す用語。